
自社サイトが表示されません💦



Pingは通る?



通ります!



じゃあDNSは?



……DNSって何ですか?
新人だと、こんな会話を一度は経験するかもしれません。
私も最初は「Pingは聞いたことあるけど、DNSって何?」という状態でした。
この記事では、DNSの役割と、なぜ障害対応で確認するのかを初心者向けにわかりやすく解説します。
- この記事で分かること
| ・DNSの役割と仕組み ・なぜ「Pingは通るのにサイトが表示されない」ことがあるのか ・障害対応でDNSを確認する理由 ・DNSを疑うべきケースと基本的な確認方法 ・DNS設定方法 |
DNSとは?
DNSの役割
DNSを一言でいうと、「住所案内のような役割」をしている仕組みです。
例えば、皆さんはGoogleを見るときに
google.com
と入力しますよね。
でも実際にコンピューターが通信しているのは、
142.xxx.xxx.xxx
のようなIPアドレスです。
人はこの数字を覚えるのが大変なので、「google.com」という名前からIPアドレスを探してくれるのがDNSです。
つまり、
google.com
↓
DNS
↓
142.xxx.xxx.xxx
という流れで通信しています。
なぜDNSが必要なの?
なぜ人はIPアドレスではなくドメイン名を使うのか
もしDNSがなかったら、私たちはWebサイトを見るたびにIPアドレスを入力しなければなりません。
例えば、Googleを開くときも
❌ 142.xxx.xxx.xxx
のようなIPアドレスを毎回入力することになります。
ですが、数字の羅列を覚えるのは大変ですよね。
そのため、私たちは普段
・google.com
・yahoo.co.jp
・amazon.co.jp
といったドメイン名を入力しています。
DNSは、そのドメイン名から実際のIPアドレスを探し、目的のサーバへ案内してくれる役割をしています。
簡単に表すと、次のような流れです。
google.com
↓
DNS(名前をIPアドレスへ変換)
↓
142.xxx.xxx.xxx
↓
Googleのサーバ
つまり、DNSがあるからこそ、私たちはIPアドレスを意識せずにWebサイトへアクセスできるのです。
Pingは通るのにサイトが表示されないのはなぜ?
サイトが表示されない
例えば、会社でこんな問い合わせがあったとします。



自社サイトが表示されません💦
まずは通信できるか確認するために、サーバへPingを実行します。
Ping:〇(通る)
Pingが通る = サーバまでの通信自体はできている可能性が高いということです。
では、なぜサイトが表示されないのでしょうか?
ここで確認するものの一つがDNSです。
DNSに問題があると、サーバは動いていてもドメイン名からIPアドレスを取得できず、Webサイトを表示できないことがあります。
例えば、
| 確認内容 | 結果 | 考えられること |
|---|---|---|
| Ping(IPアドレス) | ○ | サーバまでは通信できている |
| Ping(ドメイン名) | × | DNSの問題かもしれない |
| Webサイト | × | 名前解決ができていない可能性 |
もちろん、Pingが通るのにサイトが表示されない原因はDNSだけではありません。
例えば、
・Webサーバ(IISやApacheなど)が停止している
・Webサイトの設定に問題がある
・ファイアウォールで通信が遮断されている
といった原因も考えられます。
ですが、「まずDNSに問題がないか確認する」というのは、実際の障害対応でもよく行われる確認の一つです。
DNSに問題があるとどうなる?
・https://example.com にアクセスしても開かない
・IPアドレスなら開けることもある
・メールサーバの名前解決ができない
・Outlookなどで送受信エラーになることがある
・server01 や fileserver では接続できない
・192.168.x.x なら接続できる場合がある
現場では「サイトが見れない=DNSだ!」と決めつけることはありません。
Pingやnslookupなどで確認しながら、一つずつ原因を切り分けていきます。
DNSを確認する方法
Pingで確認する
まずはドメイン名を指定してPingを実行します。
ping google.com
正常であれば、IPアドレスが表示され、その後に応答が返ってきます。
Pinging google.com [142.xxx.xxx.xxx] with 32 bytes of data:
Reply from 142.xxx.xxx.xxx: bytes=32 time=○ms TTL=○○
このようにIPアドレスへ変換されていることが確認できれば、DNSによる名前解決はできていると考えられます。
初心者が覚えるべきコマンドについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
nslookupで確認する
より確実にDNSの名前解決を確認したい場合は、nslookupコマンドを使用します。
nslookup google.com
正常であれば、ドメイン名に対応するIPアドレスが表示されます。
反対に、
・「サーバーが見つかりません」
・「タイムアウトしました」
などのエラーが表示される場合は、DNSに問題が発生している可能性があります。
ポイント
Pingが通らないからといって、必ずしもDNSが原因とは限りません。
そのため、Pingやnslookupの結果を確認しながら、一つずつ原因を切り分けていくことが大切です。
DNSはどうやって設定するの?



ここまでは、DNSの仕組みや障害時の確認方法について説明してきました。
もし「DNSの設定が間違っているかもしれない」と分かったら、次は実際にDNSの設定を確認・修正することになります。
ここでは、DNSがどのように設定されているのかを簡単に見ていきましょう。
DNSレコードを設定する
- DNSレコードとは?
DNSレコードとは、「このドメイン名なら、このIPアドレスへアクセスしてください」と登録するための設定です。
例えば、
| ドメイン名 | IPアドレス |
|---|---|
| example.com | 192.168.1.10 |
このように登録しておくことで、利用者が example.com にアクセスすると、自動的に 192.168.1.10 のサーバへ案内されます。
つまり、DNSレコードは「ドメイン名とIPアドレスを結び付ける設定」と考えるイメージ
- Aレコードとは?
DNSレコードにはいくつか種類がありますが、Webサイトで最もよく使われるのが「Aレコード」です。
- 実際の設定例
クラウドのDNSサービスでも、自社のDNSサーバでも、基本的にはDNSレコードを追加・変更するだけです。
設定画面を開くと、次のような一覧が表示され、ここに必要な情報を登録します。
| レコード | IPアドレス |
|---|---|
| example.com | 192.168.1.10 |
| www.example.com | 192.168.1.10 |
↓
example.comにアクセスすると、192.168.1.10 のWebサーバへ案内されます。
現場ではどんなときにDNSを設定するの?
実際の現場では、次のようなタイミングでDNSレコードを追加・変更することがあります。
新しいWebサイトを公開するとき
新しくWebサイトを公開しただけでは、利用者はそのサイトへアクセスできません。
DNSにドメイン名とIPアドレスを登録することで、初めて example.com のようなドメイン名からWebサイトへアクセスできるようになります。
サーバを移行するとき
古いサーバから新しいサーバへ移行した場合は、アクセス先のIPアドレスが変わることがあります。
そのため、DNSレコードを新しいサーバのIPアドレスへ変更します。
WebサーバのIPアドレスが変わったとき
ネットワーク構成の変更などでWebサーバのIPアドレスが変更になることがあります。
この場合もDNSレコードを更新しないと、古いIPアドレスへアクセスしようとしてしまい、Webサイトが表示されなくなることがあります。
まとめ
今回は、DNSの仕組みや障害対応で確認する理由、実際の設定方法について解説しました。
この記事のおさらいです。
DNSは最初は難しく感じるかもしれませんが、実際の障害対応や運用と結び付けて考えると理解しやすくなります。
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