
「AI時代になったら、インフラエンジニアってなくなるんですか?」
個人的には、
「インフラエンジニアという仕事自体がなくなる」というより、
「単純作業の比率が減っていく」というイメージの方が近いです。



実際に10年近く働いてきた中でも、
AIや自動化によって働き方はかなり変わってきたと感じています。
今回は、実際に10年近く働いてきた中で感じている、
・AIで何が変わったのか
・これからインフラエンジニアはどうなっていきそうか
について、現場目線でできるだけ分かりやすく書いていこうと思います。
AIによってインフラの働き方はどう変わるのか
自分が一番変化を感じるのは、
- 監視ツールの作成
- 障害時の調査
- ドキュメントの作成
このあたりです。
監視ツールの作成はかなり変わった
新入社員の頃は、監視ツールを作るだけでもかなり時間がかかっていました。
「この処理どう書くんだろう」
「PowerShellのこの構文なんだっけ」
みたいな感じで、毎回調べながら作っていました。
しかも、やっと動いたと思ったらエラー。
そこからまた調査して修正して…という感じだったので、
簡単なものでも数時間かかることは普通にありました。
でも今は、生成AIに
伝えるだけで、かなりそれっぽいコードを作ってくれます。
最近だと「バイブコーディング」みたいな言葉も出てきていますが、
実際、AIに相談しながら作る流れはかなり増えたと感じています。
もちろん、そのまま本番で使えるわけではないですが、
“最初のたたき台” が一瞬で出来る
のはかなり大きいです。
体感としては、作業スピードがかなり変わったなと思います。
また個人的に大きいと感じるのは、
「知らない技術に入るハードルがかなり下がったこと」
です。
昔は、触ったことがない技術だと
「まず何から調べればいいんだろう…」という状態になりがちでした。
でも今は、AIに聞きながら試せるので、
“とりあえず動かしてみる” までがかなり早くなったと感じています。
障害時の調査スピードもかなり変わった
障害対応の時も変化を感じます。
以前は、
- エラーメッセージを検索
- 海外サイトを見る
- フォーラムを読む
- ログを見比べる
みたいな感じで、原因調査にかなり時間を使っていました。
例えばIISの構築や設定変更でも、
- アプリケーションプールが落ちる
- 500エラーが出る
- 権限周りで動かない
- web.configでエラーになる
みたいなことが起きると、
イベントログやIISログを見ながらかなり調査していました。
しかも、エラー内容によっては海外記事しか出てこないことも多く、
原因にたどり着くまでかなり時間がかかることもありました。
今は、ログやエラー内容をAIに整理してもらうだけでも、
「まず何を確認すればよさそうか」
がかなり見えやすくなった感覚があります。
特に、
「このログだと何が怪しい?」
「このエラーってよくある?」
「IISだとどこ確認する?」
みたいな壁打ちは、かなり助かっています。
もちろん、AIが全部正しいわけではないですが、
“調査の入り口” がかなり早くなった
のは大きい変化だと思います。
ただ一方で、
- 本当にその対応でいいのか
- どこまで影響があるのか
- 本番で実施して大丈夫か
みたいな判断は、今でも人が考える部分だと思っています。
ドキュメント作成もかなり楽になった
個人的にかなり変わったと感じるのが、ドキュメント作成です。
インフラ業務って、実際はかなり文章を書くことが多いです。
例えば、
- 手順書
- 障害報告書
- 作業説明
- パラメータシート
- 引継ぎ資料
など、業務の中でドキュメント作成はかなり多くありました。
以前は、
みたいな部分でも意外と時間がかかっていました。
でも今は、AIに
「この内容を手順書っぽく整理して」
「障害報告書の形にして」
と伝えるだけで、かなり見やすい形にまとめてくれます。
もちろん最終確認は必要ですが、
“ゼロから作る負担” がかなり減った
のは大きい変化だと思います。
それでも人が必要だと思う理由
AIによってかなり効率化されているのは間違いないですが、
それでも「最終的には人が必要だな」と感じる場面は多いです。
特にインフラ業務は、
“ただ正しい答えを出せば終わり”
ではないことがかなり多いと思っています。
本番環境では“責任ある判断”が必要
例えばAIに聞けば、
- PowerShell
- SQL
- IIS設定
- Linuxコマンド
などはかなりそれっぽい回答を返してくれます。
実際、自分も調査やたたき台作成ではかなり助けられています。
ただ、本番環境になると、
「本当にこの対応を実施して大丈夫か」
という判断が必要になります。
- 例:AIの回答をそのまま実施すると危ないケース
例えばAIに
「IISでアプリケーションプールが落ちる時の対処法」
を聞いたとします。
するとAIは、
・アプリケーションプールの再起動
・サービス再起動
・IISRESET
といった対処法を提案してくることがあります。
もちろん、どれも間違いではありません。
ただ、本番環境で安易に “IISRESET” を実行すると、
同じサーバー上で動いている別サイトまで停止してしまう可能性があります。
つまり重要なのは、
「そのコマンドが正しいか」だけではなく、
「この環境で実施して問題ないか」
という視点です。
これは実際の現場経験がないと、判断が難しいポイントだと思います。
障害対応も、実際は「これが正解です」とすぐ決まることばかりではありません。
例えば同じエラーでも、
- すぐ再起動するべきか
- 原因調査を優先するべきか
- まず影響範囲確認か
- 切り戻すべきか
など、状況によって対応が変わります。
特に本番障害では、
「今どこまでサービス影響が出ているか」
「どの対応が一番リスクが低いか」
を短時間で判断する必要があります。
こういう部分は、単純な知識だけではなく、
経験や現場感覚もかなり大きいです。
会社ごとに環境が違いすぎる
もう一つ大きいのが、会社ごとに環境がかなり違うことです。
例えば、
- オンプレ中心
- クラウド中心
- 独自ルール
- 古いシステム
- 特殊なネットワーク構成
など、現場によってかなり差があります。
そのため、一般論としては正しくても、
「この会社ではその方法は使えない」ということも普通にあります。
実際、インフラ業務では
“技術的に正しい” と “現場で実施できる” が一致しないことも多いです。
だからこそ、
現場に合わせて考えたり調整したりする人は、今後も必要だと思っています。
これからのインフラエンジニアに必要になりそうなこと


ここまで書いてきたように、AIによってインフラ業務の進め方はかなり変わってきています。
その中で個人的に感じるのは、
「AIに置き換えられるかどうか」より、
「AIを使いながら働けるか」がかなり重要になってきていることです。
AIを使いながら働けること
最近は、自分も業務や個人学習でAIを使うことがかなり増えました。
例えば、
- ChatGPT でエラー調査や文章整理
- Claude でコードやスクリプトのたたき台作成
- Notion でドキュメント整理
など、以前より「まずAIに聞いてみる」が自然になっています。
もちろん、全部を信用することはできません。
ただ、
- 調査の入口
- アイデア出し
- 文章整理
- コード作成補助
などでは、かなり便利になったと感じています。
今後は、「AIを使わない人」より、
「AIを使って効率よく進められる人」の方が強くなっていくのかなと思っています。
調査力より「判断力」が重要になりそう
以前は、「どれだけ調べられるか」がかなり重要だった気がします。
でも今は、AIがある程度候補を出してくれる時代になってきました。
だからこそ今後は、
- その情報が正しいか
- 本番で使って問題ないか
- どの対応が安全か
を判断できる力の方が重要になる気がしています。
特にインフラは、
“止まると困る” システムを扱うことが多いので、
最終判断の重みは今後も変わらないと思っています。
説明できる人は強い
個人的に、今後かなり重要になると思っているのが「説明する力」です。
例えば障害対応でも、
- 今何が起きているのか
- どこまで影響があるのか
- なぜその対応をするのか
を、周りに分かりやすく伝える必要があります。
実際、インフラ業務って
“技術を触るだけ” ではなく、
調整や説明の場面もかなり多いです。
AIによって技術部分が効率化されても、
「相手に伝わるように説明する」という部分は、今後も人が強い領域なのかなと思っています。
まとめ
AIで仕事は変わる
ここ数年だけでも、インフラ業務の進め方はかなり変わってきたと感じています。
特に、
- 監視ツールの作成
- 障害時の調査
- ドキュメント作成
などは、生成AIによってかなり効率化されました。
以前より「調べる時間」や「ゼロから作る時間」は減っていて、
働き方自体は確実に変わってきていると思います。
でもインフラ自体はなくならないと思う
ただ一方で、
インフラエンジニアという仕事自体がなくなるとは、今のところあまり感じていません。
実際の現場では、
- 本番環境での判断
- 障害時の優先順位
- 会社ごとの独自環境
- セキュリティや影響範囲の考慮
など、
「正解が一つではない」
場面がかなり多いです。
AIはかなり便利ですが、
最終的に判断して責任を持つのは、今でも人
だと思っています。
むしろ“AIを使える人”が強くなりそう
個人的には、これからは
「AIに置き換えられるか」
よりも、
「AIを使いながら働けるか」
の方が重要になっていく気がしています。
実際、自分自身も、
- 調査
- スクリプト作成
- ドキュメント整理
などでAIを使う場面がかなり増えました。
だからこそ今後は、
- AIをうまく使う力
- 判断する力
- 相手に説明する力
を持っている人が、より強くなっていくのではないかと思っています。









コメント